音楽家のお墓にお花をそえに行くという、子どもの頃からちょっと憧れていたことをやってみた。
敷地のなかに観光バスが走っちゃうくらい、とんでもなく広くて華やかな墓地。と言っても街中に比べれば人も少ないので、のんびりできる。ここに眠っている音楽家の中ではモーツァルト、ベートーヴェン、シューベルト、ブラームスくらいしか知らなかったけれど、それでもね、ちょっと感動した。
縁あって幼稚園の頃からピアノを弾いていたけれど、20歳を越えるくらいまではピアノがそれほど好きでも嫌いでもなかった。クラシックを聴くのは好きだったけれど、とにかく練習が嫌いだったので、中途半端にピアノと付き合うこと十数年。なぜのめり込めなかったかというと、「表現」というものがよく分からなかったからなのだと思う。楽譜には「ここは強く!」「だんだん弱く」「ゆっくり弾いて」とか、いろんな表記があって、先生からも「ここでテンポ上げて」とか、まぁ色々言われてきた。確かにその通りに弾くと、ピアノ分かってますよ〜みたいな感じで聞こえるのだけど、私の中ではしっくりきていなかったのだ。
そして数年前のお正月のこと、のだめちゃんの再放送を見たのがきっかけで、初めてピアノが弾きたいと心から思って椅子に座った。そのときは確かベートーヴェンを弾いたのだけど、なぜだか悲しくて仕方がなかった。この曲切な過ぎるんだよ!と母親に話しに行き、さらには1つ1つの和音に感動して、同じところを何度も弾きまくった。音楽と哲学がつながっていると言われる意味が少し分かった気がした、そんな夜だったのだ。それから音楽家のことだったり、曲の背景だったり、そういうことも調べるようになり、1曲1曲が本当に面白く感じるようになった。
次回一人暮らしをするときは、電子ピアノでも置いちゃおう。
なんて、キレイなことを書いているけれど、実は朝からイライラしっぱなしなのだ。両親に腹が立って仕方がない。しかし、おかげで気付いたこともある。ある程度親離れができているつもりだったけれど、まだまだだった。最近思うのが、完全なる独立への道は怒りが必要なんだ!ということ。もちろん怒り=嫌うってわけではないよ。
今日は私もイライラ、コンラッドも忙しくてピリピリ、二人して朝から眉間にしわを寄せていた、そんな一日だったなぁ。

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